映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』人工知能の父アラン・チューリングという素晴らしい天才の存在!

映画
パソコンやプログラミングに関わることがなくても、ここ数年で良くキーワードのひとつ「人工知能(AI)」

1954年6月に自宅のアパート41歳という若さで自殺してこの世を去った人工知能(AI)の父といわれるアラン・チューリングという素晴らしい天才の存在。

そんな天才数学者の人生を描いた実話の映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』は、プログラミングの専門的な知識がなくても人工知能(AI)の歴史が始まりや、第二次世界大戦時、解読不可能と言われたドイツ軍の暗号『エニグマ』の解読に人生を捧げた、天才数学者アランチューリング。イギリス政府が50年間隠し続けた、一人の天才数学者アランチューリングの秘密と数奇な人生を知ることができる映画をあらすじも含めて紹介したい

人工知能とは?

人工知能(AI)がわからない人に人工知能のイメージを画像で紹介

もはや説明は不要だと思うが、この映画を観る前の事前知識として人工知能(AI)とはを一言でいうと一般的には「人工的にコンピュータ上などで人間と同様の知能を実現したもの」と定義されている。

この映画のシーンを使うと分かりやすいが、暗号解読に『数学学者10人の人間が24時間働いても解読に2000万年かかる』といわれ人の頭で考え、作業するには時間がかかりすぎるので「機械」の処理能力スピードに任せちゃおうって話で、つまり人間の知的ふるまいの一部をソフトウェアを用いて人工的に再現して人間と同等あるいは人間以上の処理能力をもたせて人間では到底処理のできないような膨大なデータを処理させること。

人工知能(AI)歴史

大きく3つある。

  • 1950年代~1970年代 ニューラル・ネットワーク
  • 1980年代~2010年代 機械学習
  • 現在 ディープ・ラーニング

映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』は1950年代の頃の話です。それでは人工知能(AI)と年代のことがつかめたと思うので次は映画イミテーションゲームの主役であり人工知能の父であるアランチューリングってどんな人なのかを解説します。

アランチューリングってどんな人?

イギリスの天才数学者 アラン・マシスン・チューリング

これがイギリスの天才数学者で映画『イミテーション・ゲーム』の主人公アラン・チューリング(Alan Turing)。主にイギリスの数学者、論理学者、暗号解読者、哲学者、コンピュータ科学者などと言われているアラン・チューリングを以下にまとめた。

アラン・チューリングとは
  • 生誕:1912年6月23日 イギリス・ロンドン・メイダヴェール
  • 死没:1954年6月7日(41歳) イギリス・チェシャー・ウィルムズロー
  • 研究分野:数学、暗号解読、計算機科学
  • 出身校:ケンブリッジ大学
  • 主な業績:チューリングマシン、エニグマの暗号解読(英語版)、チューリング・テスト
  • 主な受賞歴:大英帝国勲章、王立協会フェロー

天才数学者 アランチューリングの存在は偉大

彼がいなければイギリスは戦争にも負けていただろうし、今のコンピューターはなかったかもしれない『偉大な人物』である。

主な業績や受賞歴をみるだけでアラン・チューリングの凄さがわかる。彼の業績が現在のプログラムのテストに使われていたりしている。具体的にいうとプログラムが人間らしさを持った振る舞いをしているかを試験するのだけど現在でもその手法「チューリング・テスト」が使われている。これは彼が1950年頃に開発した試験方法だ。

ブレッチリー・パークに展示されているチューリングマシン

アランチューリングが作ったチューリングマシンによってコンピュータの原型は作られ彼がいなければ、今あるコンピュータの存在はなかったともいわれている。コンピュータ概念を人類で初めて理論化し、第二次世界大戦中にドイツ軍(ヒトラー)の暗号「エニグマの解読」をし、対独戦争を勝利に導いた立役者としての功績が世界中に広く知られています。

現代のマイクロソフトやアップルよりも前に、コンピュータの原型を作った人物のひとりであり、そのコンピュータは彼の名前から「チューリングマシン」と呼ばれている。

それではアランチューリングがどんな人なのかが分かったところで、次は映画『イミテーション・ゲーム』のあらすじや感想を解説していきます。

映画『イミテーション・ゲーム』 アラン・チューリングという素晴らしい天才の人生を描いた実話

映画『イミテーション・ゲーム』

映画を観終わった後の感想を一言でいうと『天才すぎるがゆえに「差別」、「戦争」に翻弄された天才数学者』の一生を描いた実話の映画だった。

物語のあらすじは、第二次世界大戦中にドイツ軍の暗号「エニグマ」の解読に勤め、今のコンピュータの基礎を作った天才数学者アランチューリングの物語で、アランチューリングは、天才であるが故に周りからは変わり者として変な目で見られたりして、学生時代にイジメにあったりしていた。

エニグモ解読チームに配属された後も、彼は目の前の事に夢中になりすぎて周りが見えず、時に自分勝手に振舞ってしまう性格で孤独になりながらも、アランチューリングはジョーン・クラークという女性のとの出会いや仲間たちとの出会いや協力を経て難解と言われたエニグマの暗号解読機器を開発に成功。そしてドイツ軍の攻撃を読むことにも成功し、人知れず連合軍を勝利へと導いたのです。

ここまでの実績だけでも名誉勲章を貰ってもおかしくない働きをするのですが、エニグマの解読に成功し、アランチューリングが戦況をコントロールしていた事実をイギリス側は戦後50年間も伏せていたので公式にアランチューリングが表彰される事はありませんでした

そんな彼は、27歳で口外すると死刑になるという国家機密(エニグモ解読)に関わりながら戦争や人間関係に翻弄されながらも生涯を終えるまで、己の信念を貫き自分を信じ生きた。

2013年に、ようやくエリザベス女王がイギリスでは歴代で3名しかいないと言われている死後恩赦を与えたのです。

まとめ

今の時代とは違い、差別や考え方、同性愛者が刑罰に処されたりしたような時代で、そのような時代背景もありアランチューリングは苦しみながらも自分の信念を貫き生きていきました。様々な出来事が隠されて、歴史の表舞台に立つ事もなくこんな偉大な人なのにイギリスの歴史教科書に載る事も無かったそうです。

彼もある意味で戦争の犠牲者になったのではないかと思うような映画で、アラン・チューリングを演じる俳優の「ベネディクト・カンバーバッチ」の演技も素晴らしく歴史上にこのような偉大で素晴らしい人がいた事実を知れたり、また差別や人への考え方など様々な事を考えさせられる映画だった。

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